

サマースクールに参加して学んだこと
一橋大学商学部3年 小幡 京加
このサマースクールは、非常に内容の濃く、充実した2週間でした。今回のサマースクールが、私にとって初の海外研修でした。2週間も海外で過ごすことも初めてで、また英語が通じるかどうか、授業についていけるかどうかなど様々な不安があり、実際、英語面で困難なことも多々ありました。しかし、その分得たものもとても大きく、本当に参加して良かったと思っています。
私は大学では商学部でEUやアジア統合とは全く違うことを学んでおり、今回のプログラムでの講義に関する予備知識は、ほとんどありませんでした。しかし、バルセロナ初日のFernando教授の「The Origins of the European Union, Lessons for Asia」の講義は、EUに関する導入として非常にわかりやすく、この講義のおかげでEUの大きな概要をつかむことができました。また、同じくバルセロナでのMariano教授の「Attitudes towards European Integration. Description and Explanations」の講義も興味深かったです。Mariano教授の講義では、グラフを駆使したビジュアル的な解説で、EU加入国各国によって、EUに対するとらえ方が大分異なるということがわかりました。
ソウルでの講義では、私が商学部生で経済に関して関心があったため、特に初日の小川教授の講義が非常に興味深かったです。バルセロナでEUサイドについて学んだ後、ソウルでアジア統合をEUと関連付けながら学ぶというステップが非常に良かったと思います。
EUの統合例を、アジア統合にそのまま適用しても意味をなさず、アジアにはアジアなりの統合方法を模索しないといけないのだと学びました。アジア統合を引っ張っていくのは、きっと日本、中国、韓国になることでしょう。日本人として、アジア統合の可能性に目を向けるのは非常に重要なことだと思います。
授業面以外でも、学んだことが数多くありました。
特定の人達とだけ2週間ずっと一緒に過ごすというのは初めての経験で、それゆえ2週間よりもっと長く一緒にいたような気分になり、帰国の際には皆と別れるのが本当に寂しかったです。私は今まで、海外経験がないので、留学生の友人以外は外国人の知り合いは一人もいませんでした。それが、このサマースクールで、一気に約20人の友人を作れたというのは驚くべきことだと思います。外国人の、しかも2つの国の友人を20人も作れる機会なんてそうないのではないでしょうか。
また、スペイン、韓国それぞれで、スペイン人、韓国人学生のおすすめの料理屋、スポットに連れて行ってもらえ、彼らの普段と同じ生活をさせてもらえたことも、非常に良い経験になりました。異文化体験は非常に刺激的でした。例えば、スペインは夕食の時間帯が日本より2,3時間遅く、夕食後バルに行く文化があります。夜に各自夕食を持ち寄り、ビーチで砂浜に直に座って夕食をとったのもバルセロナならではの経験でした。韓国では、食事のマナーや食べ方などに日本と大きな違いがあることがわかりましたし、他国の文化を知るにはその国の人と長時間ともに過ごすことが一番の方策だと感じました。これは普通の観光旅行では味わえないことだと思います。そして、今までの自分の視野がとても狭かったことに気付かされました。知らないうちに自分の慣れ親しんだ日本を常識だと考えてしまっていたのだと思います。それゆえ、1週間ずつという短い期間ではありますが、スペイン、韓国それぞれの生活リズムにコミットできたことはとても貴重な体験でした。
サマースクールの参加者とは、せっかく知り合えたのですから、今後もインターネットなどを通して、皆と交流していきたいと思っています。
国内、国外問わず参加者みな、意識が高かったことも刺激になりました。今回参加した学生は大学院生が多いこともあり、明確な研究目標やグローバルな視点を持っていると感じました。また、英語がぎこちなくてもジェスチャーその他でコミュニケーションをとる方法を学んだことは自分の中で大きな経験でした。しかし、今後は自分の言いたいことをストレートに伝えることのできるよう、英語のスキルアップを図りたいと思います。英語は今まで自分が考えていた以上に、重要なコミュニケーションツールだと身をもって体感しました。
このサマースクールに参加出来たことに、心から感謝します。バルセロナとソウルの2ヶ所で行うという、ハードスケジュールではありましたが、この2ヶ所で行ったことにも非常に意味があったと思います。2週間で1カ月分の経験をしたような、そんな内容の濃いプログラムでした。参加する機会を与えてくださって、本当にありがとうございました。