写真提供:欧州委員会

SNU Summer program参加者からのレポート(3)

津田塾大学学芸学部国際関係学科4年 斉藤友香

ソウルにて

ソウルにて

バルセロナ―ソウル・サマースクールに参加できたことは私にとってとても有意義な経験となりました。数え切れないほどの多くの経験と、多くのことを学ぶことができたサマースクールでした。

このサマースクールはとてもよく準備されていて、1週目はスペイン、バルセロナのポンぺイフェブラ大学、2週目は韓国、ソウルのソウル大学で授業が行われました。

当初、私は自分の専門分野であるEUやヨーロッパ地域統合についてさらに知識を深め、EUへの加盟が加盟した国にどのような影響を与えているのか知りたいと思いサマースクールへの参加を志望しました。しかし、授業や参加学生との交流を通して自分の知識や考えをむしろ多くの分野で深めることができました。EUのみならず、スペインやベルギーが抱える分離問題、市民のアイデンティティ問題、アジア地域の経済的統合などと多くの問題に目を向けるようになったからです。

授業では常に積極的な議論や多くの質問が交わされます。特に私たちのどんな考えや意見でも受け入れようとしてくれる雰囲気が私はとても好きでした。教授陣もプロフェッショナルな方たちばかりで、スペインではほとんどの教授陣がジャンモネ・プロフェッサーでいらっしゃいました。彼らの授業は大変興味深く、レベルの高いものでした。特にCaterina Garcia教授には個人的な質問にも丁寧に答えていただきました。その他にもこのサマースクールの発案者でいらっしゃるFernando Guirao教授はとてもフレンドリーで、外国人学生に親切に接してくださいました。スペインでの最後のディーナーの際には、韓国の学生が紹介したゲームに私たちと一緒に楽しんでくださったのが印象に残っています。

ソウルでも日本や韓国のアジア統合の研究者やEU研究者の話を聞くことができ、アジア統合のダイナミックさと難しさ、そしてアジアから見たヨーロッパ統合やEUとアジアそれぞれが考える統合について比較することが出来ました。アジア統合についても経済問題ばかりではなく、エネルギーや政治協力にも言及してくださいました。授業を通して、ヨーロッパの経験を共有することはアジアの政策に重要な影響を与えるのではないかと考えるようになりました。

サマースクールでは授業のほかにも、スペインではバルセロナのあるカタローニャ地方の議会を、韓国ではHYNDAI自動車の工場を見学する機会がありました。この見学を通して、私はカタローニャ地方の伝統や歴史、文化、人々に近づくことができ、またグローバルマーケットで躍動し、発展する韓国企業のダイナミックさを感じました。このように普通の個人旅行では訪れることが出来ない場所を見学できるのもこのサマースクールの魅力であります。

個人的な交流でも多くの大切な経験をしました。スペイン、韓国、ベルギー、イタリア、中国、日本から参加した様々な文化やバックグラウンドを持つ31人の学生たちとの交流を通して、自分自身を見つめ、人間的にも成長したと思います。自分の持つ価値観や考え方と違う場合でも、どちらかが「正しい、間違っている」ではなく、その「違い」を楽しめるようになりました。また地域統合という共通のテーマだけでなく、お互いの文化や歴史に興味を持って接し、お互いの大学生活から音楽、国際情勢と様々な話題で盛り上がり、2週間という短い期間でも濃密な関係を気付くことが出来ました。特にホスト国であったスペインと韓国の学生たちはホスピタリティーにあふれ、彼らの大学や街を積極的に案内してくれました。他にも簡単なスペイン語や韓国語を教えてくれたので、とても助かりました。帰国して1週間経ちますが、すでにサマースクールで出会った友人たちのことを恋しく感じています。サマースクールでは自らの知識や考えを深めただけでなく、ありがたいことに大切な友人を得ることが出来ました。

ぜひ来年以降の参加を考えている人には、何事にもオープンな気持ちでサマースクールに取り組んでほしいと思います。そしてみなさんの成功を願っています!

最後にこのような機会を用意してくださったバルセロナ―ソウル・サマープログラム、特に日本で準備を進めてくださったEUSI事務局のみなさん、スペインや韓国で私たち外国人学生のケア、見学やパーティーの準備をしてくださったスタッフのみなさんに感謝したいと思います。本当にありがとうございました。