プログラミングの知識がなくてもWebアプリケーションが開発できるノーコードツール「Bubble」が注目を集めています。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、本格的なアプリ開発が可能なBubble。しかし、その使い方に戸惑う初心者も多いのではないでしょうか。
本記事では、Bubbleの基本的な使い方から、アプリ開発の手順、さらには上達のコツまで、初心者のための情報をまとめました。Bubbleでアプリ開発にチャレンジしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Bubbleのアカウント作成方法
Bubbleを使うには、まずアカウントを作成する必要があります。以下の手順に従って、アカウントを作成しましょう。
- Bubble公式サイトにアクセスし、「Get started for free」をクリック
- Googleアカウントまたはメールアドレス&パスワードを設定して「Get started」をクリック
- 登録したメールアドレス宛に確認メールが届くので、リンクをクリックして認証
これでアカウント作成は完了です。無料プランでも十分な機能が使えるので、まずは気軽に始めてみましょう。
Bubbleの開発画面の使い方
Bubbleの開発画面は主に以下の3つのタブで構成されています。
- Designタブ:アプリのUIをドラッグ&ドロップで設計
- Workflowタブ:ユーザーアクションに対する処理を定義
- Dataタブ:アプリで使用するデータベースを管理
初心者にとって特に重要なのが、Designタブの使い方です。
Designタブの使い方
- 画面左側のパレットからエレメント(ボタン、テキストボックス、画像など)をドラッグ&ドロップしてページに配置
- 配置した要素をダブルクリックしてプロパティエディタから外観や動作をカスタマイズ
- 要素を右クリックして追加の編集オプションを表示
これらの操作を繰り返し、アプリのUIを設計していきます。慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、徐々に操作に慣れていくはずです。
Bubbleのチュートリアルの使い方
Bubbleの使い方を学ぶには、公式サイトのチュートリアルを活用するのが効果的です。以下の手順で、チュートリアルを進めていきましょう。
- Bubbleの公式サイトのチュートリアルセクションから、基本的な内容のチュートリアルを選択
- 提供された指示に従ってステップバイステップで進行。スクリーンショットや図で説明が補完されている
- 実際に自分で操作して試してみる。分からない場合は赤い矢印アイコンで指示を表示
- 他のノーコードツールと組み合わせて使ってみる
チュートリアルを一通りこなせば、Bubbleの基本的な使い方は理解できるはずです。ただし、アプリ開発に応用するにはさらなる学習が必要です。
Bubbleを使ったアプリ開発の基本的な手順
Bubbleを使ったアプリ開発の基本的な手順は以下の通りです。
- 開発するアプリのアイデアを明確にする
- 必要なデータを定義してデータベースを設計
- ドラッグ&ドロップでUIを設計
- ユーザーアクションに対する処理をWorkflowで作成
- データベースと連携させる
- テストとデバッグを行う
- デプロイして運用開始
これらの手順を踏襲することで、Bubbleを使った本格的なアプリ開発が可能になります。
ただし、高度な機能を実装するには一定の学習が必要です。コツコツとチュートリアルをこなし、サンプルアプリの制作を通じて実践的なスキルを身につけていくことが重要です。
本物のアプリに近づける工夫
Bubbleで開発したアプリを、より本物のアプリに近づけるためのポイントを紹介します。
- 公式プラグインや外部APIと連携して機能を拡張する
- 条件分岐やループ処理を駆使して複雑なロジックを実装する
- CSSを活用してデザインをカスタマイズする
- モバイル表示に最適化する(レスポンシブデザイン)
- セキュリティに配慮する(ユーザー認証、データ暗号化など)
これらの工夫を施すことで、Bubbleで開発したアプリが一般的なアプリと遜色ないレベルに近づきます。
Bubbleを使ったアプリ開発事例
Bubbleを使って開発された、国内外のアプリ事例を紹介します。
国内事例
- バーチャル展示場(株式会社あいホーム):物件を選んでアプリから内見でき、さらに内見で見られる家具を購入できるアプリ
- kitene(人材マッチングサービス):企業と個人をマッチングするサービスで、開発期間とコストを大幅に削減
- ブラリノ(結婚式準備アプリ) :招待状の作成や引き出物の選択など、結婚式の準備を無料で行えるアプリ
海外事例
- GoodCourse(マイクロラーニングアプリ):5分程度の短い動画で学習を進めるeラーニングアプリで、18ヶ月で100万ドルの資金調達に成功
- Beelango(言語学習eラーニング):新しい言語を学べるアプリで、全世界で10万人以上のユーザーを獲得
- Qoins(借金返済管理アプリ):手間のかからない借金返済と財産管理をサポートするアプリで、75万ドルの資金調達を達成
これらの事例からも分かる通り、Bubbleを使えば、プログラミング不要で本格的なアプリ開発が可能です。
Bubbleを使いこなすためのコツ
Bubbleをマスターし、より高度なアプリ開発を目指すためのコツを紹介します。
1. 公式ドキュメントやコミュニティを活用する
Bubbleには公式ドキュメントが充実しているほか、ユーザーコミュニティも活発です。開発で悩んだ際は、これらを積極的に活用しましょう。疑問や課題をすぐに解決できるはずです。
2. データベース設計を最優先する
アプリ開発では、データベース設計が非常に重要です。UIの設計に入る前に、しっかりとデータベース設計を行いましょう。
3. UIのデザインは最後に調整する
Bubbleではドラッグ&ドロップでUIを設計しますが、デザインの調整は最後に行うのがおすすめです。まずは機能の実装に集中し、デザインは後から磨きをかけましょう。
4. 小さく始めて、徐々に機能を追加する
アプリ開発は小さく始めて、徐々に機能を追加していくのが理想的です。最初から完璧を目指すのではなく、まずはシンプルなアプリを開発し、ユーザーの反応を見ながら改善していきましょう。
5. 他のノーコードツールと組み合わせる
Bubbleと他のノーコードツールを組み合わせることで、より高度なアプリ開発が可能になります。例えば、Zapierを使ってBubbleと外部サービスを連携させるなど、可能性は無限大です。
Bubbleの料金プラン
最後に、Bubbleの料金プランを紹介します。
プラン | 料金(月額) | 主な特徴 |
---|---|---|
Free | $0 | ・基本的な機能が使用可能 ・アプリはBubbleドメインで公開 |
Personal | $25 | ・独自ドメインでアプリを公開可能 ・コア機能のAPI提供 |
Professional | $115 | ・チームでの共同開発が可能 ・アプリのバックアップ&復元 |
Production | $475 | ・専任のカスタマーサクセスマネージャーつき ・最大20GBのデータベースを利用可能 |
まずは無料プランで Bubble を使ってみて、必要に応じて有料プランにアップグレードするのがおすすめです。
まとめ:Bubbleでノーコード開発を始めよう
プログラミング不要でWebアプリケーションが開発できるBubble。本記事では、Bubbleの基本的な使い方からアプリ開発の手順、さらには上達のコツまで、初心者のための情報をお届けしました。
Bubbleには直感的な操作性と高い拡張性があり、アイデア次第で様々なアプリを開発できる可能性を秘めています。
もちろん、本格的なアプリ開発にはある程度の学習が必要ですが、チュートリアルをこなし、サンプルアプリの制作に取り組むことで、徐々にスキルを身につけていくことができるでしょう。
Bubbleを使えば、プログラミングの知識がなくても、自分のアイデアを形にすることができます。
アプリ開発にチャレンジしたい方は、ぜひBubbleの無料プランから始めてみてください。
ノーコード開発の可能性を感じていただけるはずです。
Bubbleユーザーの声
「Bubbleのおかげで、素早くアプリのプロトタイプを開発することができました。機能追加やデザイン変更も簡単で、とても助かっています。」
「プログラミングの知識がなくても、Bubbleを使えばアプリ開発ができると知って感動しました。チュートリアルも分かりやすく、初心者でも挑戦しやすいツールだと思います。」
「Bubbleで作ったアプリが、実際にユーザーに使ってもらえるようになって嬉しいです。ノーコード開発のおかげで、自分のアイデアを実現できました。」
Bubbleは、アプリ開発の可能性を大きく広げてくれるツールです。
アイデアを形にして、世の中に発信したいと考えている方は、ぜひBubbleでノーコード開発に挑戦してみてください。
思いがけない発見と成長の機会が待っているはずです。