MENU

Dify/dockerで簡単構築!ローカル環境でのノーコードAIアプリ開発入門

近年、ノーコードでAIアプリケーションを開発できるプラットフォームが注目を集めています。その中でも、オープンソースのLLMアプリケーション開発プラットフォーム「Dify」が話題になっています。

Difyは、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、高度なAIアプリケーションを開発できるツールです。プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にAIアプリ開発に取り組むことができます。

そんなDifyを、自分のPCにインストールして使ってみたい!と思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、DockerとDocker Composeを使って、ローカル環境にDifyを構築する方法を詳しく解説します。

目次

Dockerとは?コンテナ仮想化技術の概要

Dockerを使ってDifyをインストールする前に、まずはDockerの概要を押さえておきましょう。

Dockerは、コンテナ仮想化技術を用いたオープンソースのプラットフォームです。アプリケーションを「コンテナ」と呼ばれる単位で分離し、実行環境を一元管理できるのが特徴です。

コンテナには、アプリケーションの実行に必要なライブラリや設定ファイルなどが全て含まれています。そのため、異なる環境間でも同じようにアプリケーションを動作させることができるのです。

Dockerのメリット

Dockerを使うメリットは、以下の通りです。

  • 環境構築の手間が削減できる
  • アプリケーションの移植性が向上する
  • リソースの利用効率が上がる
  • 開発と運用の差異が少なくなる

特に、複雑な環境設定が必要なアプリケーションの場合、Dockerを使うことで構築の手間を大幅に減らせます。Difyのようなオープンソースプロジェクトでも、Dockerを活用することが一般的になっています。

DifyをDockerでローカルに構築する手順

それでは、DockerとDocker Composeを使って、Difyをローカル環境に構築していきましょう。以下の手順に沿って進めていきます。

前提条件

Difyをインストールするには、以下の環境が必要です。

  • Docker 19.03以降
  • Docker Compose 1.25.1以降
  • GitHubからDifyのソースコードをクローン

これらのツールが事前にインストールされていることを確認しておいてください。

インストール手順

  1. DifyのソースコードをGitHubからクローン

まずは、GitHubからDifyのソースコードをクローンします。ターミナルで以下のコマンドを実行しましょう。

git clone https://github.com/langgenius/dify.git
  1. クローンしたdifyディレクトリに移動

クローンが完了したら、difyディレクトリ内のdockerディレクトリに移動します。

cd dify/docker
  1. Docker Composeを使ってDifyを起動

次に、Docker Composeを使ってDifyを起動します。以下のコマンドを実行しましょう。

docker compose up -d

Dockerが正常に起動すると、以下のようなログが表示されます。

[+] Running 7/7
✔ Container docker-web-1 Started
✔ Container docker-redis-1 Started
✔ Container docker-weaviate-1 Started
✔ Container docker-db-1 Started
✔ Container docker-worker-1 Started
✔ Container docker-api-1 Started
✔ Container docker-nginx-1 Started
  1. Dockerコンテナが正常に起動したことを確認

Dockerコンテナが正常に起動したことを、以下のコマンドで確認します。

docker compose ps

全てのコンテナが「Up」の状態になっていれば、正常に起動しています。

  1. ブラウザで http://localhost/install にアクセスし、初期設定を行う

最後に、ブラウザで http://localhost/install にアクセスし、Difyの初期設定を行います。必要な情報を入力し、設定を完了させましょう。

初期設定が完了したら、http://localhost でDifyが利用できるようになります。これで、ローカル環境へのDifyのインストールは完了です。

https-portalを使ってHTTPS化する方法

Difyをインターネット上に公開する場合は、セキュリティの観点からHTTPS化することが推奨されます。ここでは、https-portalというツールを使って、Difyをお手軽にHTTPS化する方法を紹介します。

https-portalとは

https-portalは、Let’s EncryptのSSL証明書を自動的に取得・更新し、HTTPSでのアクセスを可能にするためのDockerイメージです。手軽にHTTPS環境を構築できるのが特徴です。

https-portalの使い方

https-portalを使ってDifyをHTTPS化するには、以下の手順を実行します。

  1. docker-compose.ymlを編集

docker-compose.ymlファイルを開き、以下のようにhttps-portalの設定を追加します。

version: '3'
services:
  https-portal:
    image: steveltn/https-portal:1
    ports:
      - '80:80'
      - '443:443'
    environment:
      DOMAINS: 'example.com -> http://dify:80'
      STAGE: 'production'
    volumes:
      - https-portal-data:/var/lib/https-portal
  dify:
    image: langgenius/dify:latest
    environment:
      # ...
    # ...
volumes:
  https-portal-data:

DOMAINSには、自分のドメインとDifyコンテナの対応を記述します。example.comの部分を、実際のドメインに置き換えてください。

  1. Docker Composeで起動

設定を追加したら、以下のコマンドでDockerコンテナを起動します。

docker compose up -d

HTTPSでのアクセスが可能になったら、設定は完了です。Let’s Encryptの証明書は、自動的に取得・更新されます。

Difyを使ったAIアプリ開発事例

ローカル環境にDifyを構築したら、早速AIアプリ開発に挑戦してみましょう。ここでは、Difyを使った開発事例をいくつか紹介します。

アプリ名概要
AI記事要約ツール長文の記事やドキュメントを入力すると、要点をまとめた要約を自動生成
自動メールレスポンダー受信したメールの内容を解析し、適切な返信文を自動で作成
アイデア発想支援ボットユーザーが入力したテーマに沿って、独創的なアイデアを提案
データ分析アシスタント表形式のデータを分析し、インサイトやグラフを自動で生成

これらのアプリは、いずれもDifyのノーコードインターフェースを使って開発されたものです。プログラミングの知識がなくても、Difyを使えば、実用的なAIアプリを短時間で開発できるのです。

ユーザーの声

実際にDifyを使ってAIアプリを開発した方々からは、以下のような声が寄せられています。

「Difyのおかげで、プログラミングの知識がなくても、簡単にAIアプリを作ることができました。ドラッグ&ドロップだけで開発できるので、とても楽しいですね。」

(Webマーケター)

「RAGエンジンを使って、高度な自然言語処理を実現できたのが嬉しいです。専門的な知識がなくても、Difyを使えば、本格的なAIアプリが作れると実感しました。」

(データアナリスト)

「自然言語処理の研究をしているのですが、Difyを使うと、アイデアの検証が格段に速くなりました。アカデミックな場でも、Difyは大いに活用できそうです。」

(大学院生)

Difyは、幅広いユーザー層から支持されているようです。プログラミングのスキルがなくても、AIアプリ開発に挑戦できる点が魅力となっているようです。

まとめ:Difyで、AIアプリ開発の世界を体験しよう

本記事では、DockerとDocker Composeを使って、Difyをローカル環境に構築する方法を解説しました。https-portalを使ったHTTPS化の方法や、Difyを使ったAIアプリ開発の事例も紹介しました。

Dockerを使えば、簡単にDifyの開発環境を整えることができます。プログラミングの知識がなくても、Difyのノーコードインターフェースを使って、実用的なAIアプリを開発できるのです。

AIアプリ開発に興味のある方は、ぜひDifyを使ってみてください。自分のアイデアを形にする楽しさを、存分に味わえるはずです。

Difyで、AIアプリ開発の世界に飛び込んでみましょう。きっと、新しい発見と学びが待っているはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次